2008年07月22日
第22弾~
谷崎光
「北京大学てなもんや留学記」
珍しくノンフィクションです。
文春文庫(たぶん)の新刊(でも図書館で借りました^^;)。
以前ある事件について、違う立場から書かれた2冊の本を読んで、
同じ出来事を扱ってるのに立場が違うとこんなにも解釈が違うのか!!と
唖然としたことがあって、活字になって世に出ているというだけで
まるっと信じちゃいけないんだなぁ...としみじみしたことがあります。
自分の主張を広めよう、伝えようとして書くわけだから
基本自分に都合のいいようにしか書かないのは分かるし、
あえて触れないようにしたり、逆に多少誇張したりすることがあるのは
わかるけど、1つの出来事に対してこんなにも違うものかと^^;
だからこの本に書いてあることも全部を丸のみにはしませんが、
中国って...ものすごい国だなぁ...。
2006年の本なのでけっこう新しいんですが、農村の貧しさとか、
都市の環境の悪さ、わいろ、汚職、情報統制、
一部の富裕層の豊かさ、大学のシステム...。
でもたとえばわいろとか汚職1つをとってみても、
生まれた時からそれが当たり前の社会に育っている人たちにとっては
ほんとにそれが「当り前」で、日本とかほかの国では
官僚の汚職はあるけど車の免許取るのにわいろで買う方法もあったり、
開業するのにわいろが要ったり、そういうのはないよーと言っても
なかなか信じてもらえない、というのは分かる気がしました。
だからそれを「かわいそう」と思うのは的外れなんだな、とか。
中国=受験戦争→いい就職先、みたいなイメージがあったけど、
北京大学ほどのいい大学でも就職できないということがあるそうです。
理系で院まで出て就職できず、自殺しちゃったりとか...。
日本でも理系で院を出て、その後の研究職のポストがない
ということを前にニュースで見たことありますが。
あと、語学の話もおもしろかったです。
やっぱり生半可な努力では身に付かないということがよく分りました...^^;
学校で勉強してるだけではきっとしゃべれるようにはならないだろうな。
子どもと違って、もう母国語ががっちり身についてる上に
新しい言語を取得しようとするわけで...。
高校で留学していた彼ら彼女らはほんとにすごい...。
軽くて読みやすい本なので、夏休みの間の小論文のネタ作り(?)
としてもいいかもしれません。北京オリンピックもあるし。
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